はじめよう。美しいあの場所へ、迷子にならぬ様、ワタシへの道標となる様に。

瞳に映る生命の息吹、耳から観える生命の動き、感じる景色。繋がる精神の緒。

脈脈と繋がるこれまでこれからのど真ん中。感じるままに三輪福綴りに記して行こう。


2017年8月16日水曜日

縄文真脇 縄文建屋完成セレモニー

8月5日はいよいよ、縄文真脇に本格的な縄文建屋が完成し、
建屋内に起こした火を入れる事に。

聖なる火。

昨年、基礎となる大地に穴を掘る事に少し関わらせていただいた。
大地と精神(空)が心地よく通って行く様に思えた。


監修は雨宮大工さん。
同時に指揮を取るのは、縄文真脇の館長でもある高田さん。

手がけるのは、奥能登で元気いっぱいに活動される60代〜80代の方々。
また、不定期にもワークショップを開催して、千葉や東京、岐阜、名古屋、京都などなど
から熱心な参加者の方もいらして、あまり情報が発信されていない中、嗅覚が素晴らしく
真脇まで参加されている様子に驚いた。

作業は、すべて石斧など、縄文時代に使っていたのでは?と思われる道具を作って
それらで、大きな栗の木も伐採していて、そこに流れる時間が現代の時間速度に
なれていると、じれったいと思えたりもするのかもしれないけれど、
ひとつの事に丁寧に、見守りながら皆で取り組む時間にしか生まれない
あの時間は買えない。

完成した、建屋は、本当に美しく、そして機能性も抜群に優れていて
もしかしたら最先端の建屋なのでは?と思う程。

聖なる火を入れて、建屋内を燻していく。
建屋そのものもいい環境に益々なって、虫も入らなくて暮らしには最高の環境。

そう、セレモニーでは、真脇の集落に住む小学生達の太鼓ではじまり
雨宮大工さんのなんと、一人芝居!
衣装は、熊と鹿の革で出来た衣装(自作)がなんともおしゃれ。
50分もの時間をひとりで演じられ、叫ぶ声は周りの山達も応える様に
耳を澄ませているみたいだった。

最後は、三輪福となり、出番直前まで何を舞うかなどは一切考えられず、
ただただ、一歩でるのみだったのでした。

思いがけず、建屋とは反対の真向かいにある丘へ上がって行く自身に導かれ
その丘に立った時、ようやく何を舞うかが聞こえて来た。

ぐるりとまわると、大地にそびえ立つ建屋の存在や、深い深い大地の感覚、
これまで潜めていたやさしい生命達の感覚、見守る空、ひとりひとりの中に
存在するオリジナルと共有性。
一度に「時間」が消えて行くあの感覚。

おかげさまいっぱいに無事、セレモニーが開かれ
なんと、この日は、建屋にて一夜を火を見守り過ごす、貴重な経験も
させていただいた。


不思議と木の程よい丸太で作られた椅子(ベット)に横たわると
背骨や仙骨、筋肉などを心地よくストレッチしてくれて
意外とよく眠れたのでした。

よく朝、身体がとても楽なのにも驚いた。

起きると、既に起きている皆と火を囲み
何をと言うでもない、会話を交わし今を味わった。


また、この縄文建屋での何か働きかけをしていけたらと思っています。










2017年8月1日火曜日

夏の巡業

毎年7月24日には、天橋立へ奉納舞台と、海上絵巻舞台の出演に向けて
気合いが入る。

地上ではない、波に揺られるダイナミックな筏舞台と言うのもあって。

今年で7年目の出演が決まり、天橋立へ向かいました。
控え室へ到着した途端に、雷鳴がはじまり、どしゃぶりの雨がやって来た。
大勢のスタッフさんも、メンバーもいつもと少し違うリズムながら
心ひとつになって、祭りが遂行されて行きました。

文殊菩薩御開帳となる、智恩寺本堂では、雨の中、大勢の人が見守る中、
奉納へ入らせていただきました。

その後の海上舞台は、引き上げながらも、雨降りしきる中、まだまだ大勢の方々が
見守られており、これまでにない、海への見えない現れを皆で目撃しているっと言った様ななんとも神聖で貴重な時間となりました。

祭りの最後は、山門前にて龍舞が無事舞い遂げられ、「まるで龍と水遊びをしたみたいな
童心に帰らせていただきました」とお声いただいたり、思いがけず喜びの祭りとなりました。

翌朝は、早朝より各方面へ巡り、沢山の出逢いをいただき、
最後は、真名井神社さんへご挨拶して
大阪〜岐阜へ。
真名井神社さんでは、偶然かサイマサウンドのエンジニアさんもいらして
大雨の中、再会を祝しておりました。

旅の最後は、横浜はセンター北駅すぐにある、とてもすてきなナチュラルハーモニーさんへ。

7月29日にスワラジ工房のウエダタカユキさんとの舞台「精霊ノ夜」を迎えました。
この舞台を迎えるにあたって、スタッフさん、スワラジさんとまるで三つ巴の様な働きで
刺激をいただきながらのこれまでがありました。
ヘンプフェア期間と言う事もあり、衣装もそれに合わせてスワラジさんが
施して下さいました。


会場はレストランcoaさん。
想像を超えた、食事の美味しさに感激!
また、今回の様な舞台形式ははじめての試みとの事で、なんとも光栄な機会をいただきました。

舞台では、テーマとして
ヘンプと言う植物の神聖さは古代からどの様にして、寄り添って来たのか。
神聖だとは言うけれど、はたしてそれはどうしてそう言われ続けて来たのか。
と言う、「起源」について触れて行く事からはじまりました。

いろいろとセッションして行く中、「芸能」と言う所にもやはり触れて行く流れとなりました。

そこで、宿神でもある「翁」が登場となります。
この翁について、あらためて見つめる良い機会となりました。
老いと若さが表裏一体となっている「間」に立ち現れる、神秘な存在。
面や、扇の原型でもあるクバが、必然の様に手元にあったのも
必然を感じずにはいられなかったり。


一部と二部でひとつの舞台となる意識でお届けさせていただきました。
今と古代が触れ合う、そんな時空。
タイムマシンの様に。

スワラジさんの、今回の演奏では、貴重なオリエンタルな楽器より
本当に、風の様に寄り添う様な音を届けていただきました。
踊り子をしていると、この様な音に出逢える事は、本当に救いであり
踊り子冥利に尽きるのです。

全く以て、即興舞台となりましたが、スタッフさんのお守りの様な
まなざしから、会場へいらしてくださった皆様の感覚より
無事に遂げられて、感謝いっぱいの精霊ノ夜となりました。


また、いつかどこかで精霊ノ夜に出逢えたら嬉しいです。


夏の最後の舞台は、奥能登は縄文真脇遺跡にて
縄文建屋完成披露式で「アメツチ」を舞います。
詳しくは、縄文真脇をご覧いただけたらと思います。